人物

写真: Arun M Nair, Giuliano Koren, Gijs Spierings, Giulia Marchi

激しく突き動かされて

これから紹介する4名のフェラーリオーナーは、いわゆる週末ドライバーではありません。

文: Gordon Sorlini

すべてのフェラーリオーナーは車を走らせることを楽しみますが、他の人たちよりも遥かに頻繁にフェラーリを使用する人がいます。

ウィルフレッドは愛車「レディL」を、日常の利用にもサーキット走行にも使います。 写真: Arun M Nair

たとえばサブリナ・ウィルフレッドがその一人です。ドバイ在住の彼女は“Lady L”と呼ぶテーラーメイドのGTC4Lussoを所有しています。ウィルフレッドは、本当の意味で「エブリデイドライバー」と言えるでしょう。「私は学校や食料品店に行くとき、頻繁にフェラーリを使用します。トランクが広いので子供のベビーカーも収納できますし、後席にはたっぷりとしたスペースがあるので、息子にとっても快適です。強力なV12を搭載していて素晴しいサウンドを奏でるにもかかわらず、威圧感がまったくありません。だから、このフェラーリは日常の利用に適した車だと考えています。」

同様にフェラーリオーナーであるウィルフレッドの夫は、地元のオーナーズクラブの会長で、他のオーナーのために旅行を計画してそこに参加することがよくあります。「私たちは毎年旅行をするんです」とウィルフレッドは話します。今年の夏、クラブはシチリア島をドライブする計画を立てました。

彼女は友人とのドライブも楽しみます。「地元の山はとても美しいのでツーリングに最適ですよ」と言葉を続けます。さらに彼女は、限界への挑戦に物怖じすることもありません。ドバイ・オートドロームで、280-290 km/hを出したと話します。「私はフェラーリの運転が大好きだから、ガレージに大切にしまっておくことはないですね。」

ティンマーマンは、彼のレッドカーで2,000 km以上を24時間で走りました。 写真: Gijs Spierings

ティイス・ティンマーマンも、フェラーリを酷使するオーナーです。599 GTO、F12tdf、そして最近加わった812 Superfast、この3台のコレクションで、合計250,000 kmを走破しました。

ティンマーマンは長距離走行を楽しむオーナーで、最近では、オランダの自宅からバルセロナまでを走りました。1日に1,500 kmを走るドライブです。家に帰った翌日、つまり数日後にはミッレミリアに出掛けてフェラーリトリビュートに参加しています。「9日間で約8,000 kmを運転しました。」

もっと短い期間にさらに長い距離を走ったこともあります。「2年前には、24時間で自宅とマラネッロを往復しましたよ。」このときの走行距離は2,000 kmを超えています。

彼はフェラーリを日常的に利用するドライバーでもあります。車でスーパーマーケットに行き、娘を連れて買い物やレジャーに出掛けます。「昨年、娘と私はtdfでクリスマスツリーを買いに行ったんですが、ツリーは見事にトランクに収まりました。」彼は車の性能も高く評価しています。跳ね馬を高速で走らせることを好み、ニュルブルクリンク、フィオラノ、モンツァなどのサーキットを訪れます。

サーフィンをするラ・ロッカは、愛車488 GTBに乗ることは大きな波を捉えることに似ている、と語ります。 写真: Giuliano Koren

性能と速度は、スイスのルガーノを拠点にする金融トレーダーのフェデリコ・ロッコ・ラ・ロッカも評価する要因です。彼は、現在488 GTBを運転しています。

ラ・ロッカは数年前まで所有していたF12 Berlinettaで、「100,000 km弱」の距離を走ったと自身で話します。彼がこれまでに1台の跳ね馬で走った最も多い距離です。しかし、3ヶ月ほどの間に、すでに約7,000 kmを走っている488によって、早々とその記録に追い付こうとしています。ボディの色は?という問いに対し、トリノ生まれのフェラーリスタは、「常にレッドです」と答えます。

年間平均40,000 kmを走行するラ・ロッカは、フェラーリを相当使用しているといえます。「仕事と趣味のために毎日フェラーリに乗りますよ。もちろん、常に運転を楽しんでいます。」スイス、フランス、ドイツ、イタリアにある自社オフィスまでの移動に488を定期的に利用するほか、ユベントスのサッカーの試合を観戦に行くときもその車を時折使用します。

ラ・ロッカがフェラーリの運転で最も楽しんでいるのがアドレナリンの放出です。「私はサーフィンをするのですが、この車に乗ることは大きな波を捉えることに似ていて、自由を感じることができるんです。」

中国でフェラーリオーナーズクラブ北支部の副会長を務めるリュウ 写真: Giulia Marchi

弱冠24歳のリュウ・ユアンショウはおそらく中国で最も若いフェラーリオーナーの一人で、458 Italia、488 Spider、GTC4Lusso Tを含むモデルをコレクションしています。「ほとんど毎日フェラーリを運転しますよ。TPOに合わせてモデルを選んでいます」と、この起業家は説明します。そして、「今は気候がいいので、488 Spiderを最も頻繁に利用しています」と付け加えます。

あらゆる機会がフェラーリでのドライブに適切です。リュウは、「大きな商品を買わない限り」、スーパーマーケットにも、セミフォーマルウェアで出席するディナーにも、自宅からわずか1 kmの地元の喫茶店にもフェラーリで出掛けます。

中国でフェラーリオーナーズクラブ北支部の副会長を務めるリュウは、フェラーリと恋に落ちた瞬間を覚えています。2014年の瀋陽ディーラーラリーの開催中のことでした。「5日間、458 Spiderのデモカーを運転しました。特にV8の性能に感動したので、すぐにそのディーラーから最初のフェラーリ(488 GTB)を購入しましたよ。」

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