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ライフスタイル
08/29/2017

フェラーリのエアロダイナミクスに対するこだわりを表現

フェラーリの従業員用レストランは、現代的なデザインとコンセプトが印象的

マラネッロにあるフェラーリは、工場であると同時に現代的な建築様式を取り入れたミュージアムでもあります。さらに言うならば、ひとつの工場というよりもむしろキャンパスであり、車両のデザインや生産など、特定の業務を行うための建物が建ち並んでいます。1990年代の中頃より、敷地内にある多くの建物は、有名な建築家の手を借りてリニューアルされてきました。

 

その後の10年間で、フェラーリは多くの時間と資金をこうした設備の改良に投入しました。その結果、生産効率のみならず、環境適合性や従業員の福利厚生も改善されました。

最も注目すべきもののひとつは、マルコ・ヴィスコンティがデザインした従業員用のレストランです。ダイニングルームがある上の階は、ウイングの形状をモチーフとしたガラス張りのデザインで、周囲にある直線的形状の建物を見下ろすことができる位置にあります。

 

一見するとその建物は仕事の疲れを解消させるためのリラクゼーション施設であるかのような印象を与えます。建物はエアロダイナミクスを考慮した形状に仕上げられていますが、それは当然のことながら決して偶然的なものではありません。エアロダイナミクスをつねに重要な課題と考えているからこその選択です。

 

ダイニングルームは豪華で清潔感の漂う空間となっており、アーチを描くルーフが気分を高揚させるだけでなく、周囲がガラス張りとなっていることから開放感を増幅させます。また、白を基調としたデザインとなっていることから、従業員のユニホームと同じ色の赤い椅子が際立ちます。さらに、テーブルが不規則な形状になっていることが功を奏し、各従業員はその場で新たな交流を生み出すことができるかもしれません。

このレストランは、社員食堂特有のさえないカラーや堅苦しさなどとは無縁の存在です。上部の「ウイング」セクションを下で支えている7面の構造物は前面がガラス張りとなっていることから、従業員やゲストは明るい階段を上ってレストランへ行くことができます。

 

メニューにも気になることでしょう。食事もたいへん満足のいくもので、カフェテリアサービスはレストラン並みのクオリティです。提供されるエミリア=ロマーニャ州の料理はどれもできたての色鮮やかな一品で、シェフがそれらを盛り付けてくれます。

この地域には、深く根付いた伝統的な料理があります。エンツォ自身もそれを口にしていましたが、彼は工場自体の現代化を推し進めたものの、工場での食事にそうした料理を取り入れるといった発想にはまったく至りませんでした。このレストランのポイントは、従業員の幸福感とモチベーションを維持させることができるという点にあります。そのため、ここで働くすべての人々は、自分達が設計・製造する車について、70年前の創業者と同じ情熱を共有することができるのです。



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