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最高傑作としての認定

最高傑作としての認定

オフィチーナ・フェラーリ・クラシケのワークショップは、ビンテージカーおよびそれよりも新しいモデルを対象にし、認定書(Certificate of Authenticity)を要求できるという独自のサービスを提供します。このサービスと特に関係があるのは、「インスタント・クラシックス」とされているスペシャル・シリーズです。

実際のところ、ある有名アーティストの絵を購入したいと思った場合、それが本物であることを確認ぜずに購入するでしょうか?もちろん答えは「ノー」です。こうした状況は車の場合も非常に似ており、事前に確認することの重要性は年々高まっています。ビンテージカーは、「パッション・インベストメント」のカテゴリーに該当することが多く、クラシックカーの市場は時の経過とともに成長を続けてきました。

多くの評論家は、車両の価格が上昇を続けている状況を、投機的バブルの結果であると考えています。かつてないほどレアな存在であって複製ができない、しかも今やもう入手が不可能といったモデルに対する需要は低下の兆候が見られないため、価格が上昇するといった状況を余儀なくされているのです。こうした点に立って見ると、皆さまが現在所有している車両や、これから購入しようとしている車両が本当に価値ある車両であると証明できることは、基本的なことであると言えます。
           
お客様の要求があれば、フェラーリはフェラーリ・クラシケの認定書(Certificate of Authenticity)を発行することができます。この認定書は、ある車両のその時点における仕様が生産時の仕様と完全に一致していることを証明する唯一の正式文書です。自動的に発行されるものではなく、発行にあたっては、フェラーリ・クラシケの専門家グループによる入念な検査が必要です。シャシー、エンジン、ギアボックス/トランスミッション、サスペンション、ブレーキ、ホイール、ボディ、さらにはインテリアといった具合に、さまざまな部分が検査の対象になります。

フェラーリ・クラシケの認定書は、ある車両のその時点における仕様が生産時の仕様と完全に一致していることを証明する唯一の正式文書です。
フェラーリ・クラシケの認定書は、ある車両のその時点における仕様が生産時の仕様と完全に一致していることを証明する唯一の正式文書です。

検査を完了させるにあたり、専門家はフェラーリ独自のアーカイブで調査を行います。このアーカイブには、1947年以降に生産されたすべての車両について、アセンブリ・ダイアグラムが丁寧に保存されています。跳ね馬スタッフの広範な経験と専門家チームによる入念なチェックにより、フェラーリは、その車両が当初の仕様と完璧に一致していると保証できるのです。

本来のものと異なるパーツが1つか2つ備わっていた場合、お客様はそれらを純正部品と交換することができます。純正部品がもはや入手不可能な状態であれば、当時のプロジェクトに従ってそれらをリビルドすることが可能です。この場合もアーカイブの資料を参考にします。こうした作業を要求なさるお客様は、特別なレストア・サービスを利用します。車両のヘリテージやオリジナリティを維持すること、および車両の価値を高めることを目的としたサービスです。

このコンセプトは、最も古いモデルからより最近のモデルにいたるまで、すべての車に適用できます。中でも特に関係があるのは、「インスタント・クラシックス」とされているスペシャル・シリーズです。これらのクラスに最近加わった車両で認定の対象にもなっている1台に、Challenge Stradaleがあります。2003年、この車は360 Modenaの派生モデルとして誕生しましたが、車重を大幅に削減してパフォーマンスを高めるという目標の下に開発が進められました。この目標は、モータースポーツ分野のテクノロジーやコンポーネントを採用することで達成されています。

2003年製360 Challenge Stradaleは、クラシケ認定書発行対象となる最新のスペシャル・シリーズのフェラーリです。
2003年製360 Challenge Stradaleは、クラシケ認定書発行対象となる最新のスペシャル・シリーズのフェラーリです。

こうした密接なつながりが存在することは、車両重量が大幅に軽量化されている点からだけでなく、F1型のエンジン、エアロダイナミクス、サスペンション、ブレーキ・システム、ギアボックスなど、車両の各種装備に大幅な変更が加えられている点からも明らかです。

こうした車両の認定を行う際、マラネッロの専門家たちは、お客様を保護するとともに走行時の安全性を確保するため、特別なコンポーネントが本来のものであるかを入念にチェックします。標準的な量産車に比べ、限定車両の場合は、その価値が各パーツのオリジナリティに大きく依存します。つまり、先進のテクノロジーおよびフェラーリの技術的かつエンジニアリング的ノウハウが活かされたパーツを備えているかが重要になるのです。

認定書はフェラーリに直接要求するか、全世界に70ヵ所あるフェラーリ・クラシケの正規ワークショップを通じて要求します。少なくとも20年以上前にフェラーリが製造したすべての公道仕様車であれば発行の対象となります。なお、F1、スポーツ、スポーツ・プロトタイプのカテゴリーに属するフェラーリ・モデルの場合、認定に際して製造年は関係がありません。認定書の発行にいたるプロセスでは、発行までの時間が車両ごとに異なります。これは、車両の形式や状態が審査に大きく関係するためです。

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