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車輌
02/14/2018

365 GTB/4 ‘Daytona' ターン50

アメリア島コンクール・ド・エレガンスで祝すとき

今年、フェラーリの最も象徴的なグランド・ツアラーがひとつの輝かしい節目を迎えます。50年前、1968年のパリ・サロンでデビューしたFerrari 365 GTB/4 です。

 

このモデルに限っては、フェラーリの正式名称よりも非公式のニックネームの方が実際にはよく知られています。365 GTB / 4は、ほぼ世界的に 「デイトナ」の愛称で親しまれており、これは、1967年の米国のデイトナ24時間耐久レースで、フェラーリが上位3位を独占して優勝したことに由来しています。フェラーリでもかなり珍しいことですが、ニックネームの定着と「デイトナ」のアイデンティティーが共に歴史の中に受け入れられてきているのです。

 

なぜデイトナは、それほどまでに特別な存在となったのでしょうか? 275 GTB/4に代わって登場したデイトナは、超高速のフロントエンジン・グランドツアラーであり、パフォーマンスとモダニティの両面において新時代への一歩を刻んだ車輌なのです。

 1971年式からツインの格納式ポップアップライトに変更されました

ボディは、優雅さと車輌の目的を融合させた典型的な戦後のGTデザインです。長くワイドなピニンファリーナのラインは、上向きのノーズから始まり、特徴的なセットバックキャビンを抜けて、断ち切られた 「カム」テールのファストバック・スタイルで突然終わります。もうひとつ、フロントのホイールアーチからリアエンドに回り込む1本の窪んだウエストラインもこのモデルの特徴です。また、初期型では、非常に個性的なプレキシガラス製のライトカバーを特徴としていましたが、1971年式からツインの格納式ポップアップライトに変更されました。

 

デイトナは、最高出力352hpを誇るフェラーリの独創性に富んだ4.4リットルのV12エンジンを搭載しており、当時世界最速のスーパースポーツカーのひとつとなりました。また、可能な限りシャープなハンドリングの実現と理想的な前後重量配分を目的に、ミッションはエンジンと分離してリアに搭載するトランスアクスル・レイアウトを採用しています。

 

デイトナには 365 GTS/4 とネーミングされたスパイダー・バージョンも存在しています。折りたたみ式のソフトトップルーフを備えたフラットなトランク周辺デザインが特徴のこのモデルは、1969年から製造が開始されました。販売台数は、デイトナの約1/10にとどまりました。結局デイトナは、生産が終了した1973年までに1284台のベルリネッタと122台のスパイダーが生産されました。

 快適でラグジュアリーなインテリアの 365 GTB4 は理想的なグランド・ツアラー

デイトナはロード・モデルとして開発されてはいましたが、レースでも輝かしい戦績を収めました。その理由のひとつに、卓越した技術に支えられた高い信頼性を備えており、これが耐久レース車輌として理想的な要素となったことが挙げられます。 1972年のル・マン24時間レースでは、365 GTB/4が衝撃的なクラス優勝を果たしました。この時デイトナは、クラスのトップ5位までを独占したのです。1973年と1974年のル・マンでも2年連続でクラス優勝を果たす一方、365 GTB/4は1972年のツール・ド・フランスでも圧勝しました。

 

次々とレースで好成績を記録するこのモデルは、ニックネームにもなったデイトナ24時間レースでも輝かしい成績を残しています。 1973年のデイトナ24時間レースで総合2位入賞を果たしたこのモデルは、生産中止から6年が経過した1979年の同レースでも再び総合2位入賞を果たすという快挙を成し遂げました。

 

365 GTB/4はコレクターの間でも非常に人気が高く、最近では希少な「眠っていたお宝」の1台が、オークションで1,807,000ユーロ(約2億4,000万円)のプライスで取引されました。

 ピニンファリーナの設計はエレガンスと完璧なプロポーションの勝利

今年で23回目を迎える「アメリア島 コンクール・デレガンス」では、2018年3月11日にこのデイトナの50周年を祝して、フェラーリ365 GTB/4の特別車輌が展示される予定です。

 

「アメリア島 コンクール・デレガンス」の創設者兼チェアマンのビル・ワーナー氏はこう語ります。「デイトナは、フィアットの影響が及ぶ1969年以前に製造された、真の『エンツォ』フェラーリ最後のモデルです。この大排気量V12のエンジン・サウンドは、イタリア国歌であるマメーリの賛歌の一部に加えるべきでしょう。偉大なるデイトナは、壮大なスタイルで祝す価値のある車輌であり、名声であり、そして財産なのです」



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